会長挨拶後、前半は学術部による解剖学の基礎講座があり、第1回勉強会でのご講義が大変好評であった、ロコモペイングループ 共同代表・体表解剖学研究所 講師・伊賀リハビリライフサポート(株)代表であり本会伊賀地区会員の堀智秋会員に再度ご講義頂きました。
前回の肩関節に続き、今回は『肘内側部痛において損傷部位を見分ける触察法』と題し肘関節の投球障害等の部位別発生割合で頻度の高い「肘関節内側部」に内容を絞った体表解剖及び触察法でした。前回同様にまずは構成する骨や付着する筋・腱・靱帯の解剖学的情報・触察法を、スライドやモデルに対し図示・投影しながら説明していただきました。
内側側副靱帯の形状と走行、前腕屈筋群との位置関係と関連性等については特に時間を割いて詳細に説明していただきました。参加者もペアになり積極的に質問しながら図示・投影し、体表上で確認しました。最後は超音波エコー観察を実演し、残りの時間で質疑応答にも丁寧に答えていただきました。
後半は 保険部による『申請書の取り扱いについて』に移り、中村保険部長から応急手当の範疇や同意日との整合性、急性・亜急性の解釈について、近接部位について、返戻書類について、委任署名について、負傷原因及び長期理由の詳細な記載について、自賠責について等の詳しい説明があり、質疑応答で締めくくりました。