開会式の後、会員研究発表8題が行われました。当会からは羽田野信会員(津地区)が、「小学生バスケットボールチームでオスグット病が減少した事例から」と題し、スタンディングストレッチをダイナミックストレッチに、基本的な走り方の強化、体幹トレーニングを取り入れるなど練習内容を変更することにより膝周辺部痛を含むオスグット病が減少した事例について発表しました。
午後からの日整セミナーは、「柔道整復師と地域包括ケアシステム-2018柔道整復師と介護予防-」と題し、公益社団法人日本柔道整復師会理事川口貴弘先生が、一般社団法人日本機能訓練指導員協会設立準備中であること、介護保険における柔道整復師の現状、日常生活支援総合事業について等ご説明していただきました。
基調講演は、「次世代へのバトン」と題し、公益社団法人日本柔道整復師会会長工藤鉄男先生が、柔道整復業の歴史について説明され、二度の存亡危機を乗り越え、先達の先生方が命を削り残された柔道整復術。これを継承する柔道整復師の地位確立ができるよう次世代にバトンタッチができるよう皆で努力しようと強く語られました。
特別講演は、「疼痛メカニズムから考える運動器疾患に対する保存療法」と題し、国立大学法人浜松医科大学付属病院 病院教授 星野裕信先生が、変形性股関節症を中心について説明されました。同じ刺激を受けて痛みを強く感じる方は人工関節の手術を受けても良い結果を得られにくく、むしろ保存療法で投薬と運動によって改善されるものが多いとのお話で、我々の日常の施術にも活かせる貴重なご講演でした。
最後に会員研究発表者及び学生研究発表者の表彰が行われ、閉会となりました。